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『PKを失敗するのは、PKを蹴る勇気を持っているものだけだ』  ~ワールドカップを観て想うこと~

このコラムがHPにアップされる頃には、ベルリンで、2006FIFAワールドカップの決勝戦が行われ、ワールドカップを手にするチームが決まっているはずです。
みなさんの応援するチーム、選手は活躍できたでしょうか。

それにしても、近年のワールドカップにおける日本代表への期待は、非常に高いですね。
今回、日本代表は、2大会連続の決勝トーナメント進出は果たせず、非常に残念で、悔しい想いをしている方も多いはずです。中には、憤りさえ感じている方も・・・。

私の記憶しているワールドカップは、1982年のスペイン大会、そして1986年のメキシコ大会からです。当時、プラティニ擁するフランス、ジーコ擁するブラジル、マラドーナ擁するアルゼンチンなどの活躍は衝撃的でした。その後も、イタリアのロベルト・バッジョ、ブラジルのロマーリオ、フランスのジネディーヌ・ジダン・・・といった数々の選手によるすばらしい技術、メンタルを見せつけられてきました。
ですので、数大会前までは、ワールドカップは、私たちが知っているサッカーとは別の世界で行われているもので、日本代表が活躍できる姿など、とても想像がつきませんでした。

慣れとは本当にこわいものです。
人の欲求はとどまるところをしりません。

スポーツの世界から私たちの日常生活に目を転じてみても、これと同じようなことが言えるのではないでしょうか。
田舎で暮らしていたせいもあり、わたしの子供の頃などは、エアコンのある家のほうがめずらしかったように記憶しています。
しかし、現在、エアコンがない生活など考えられるでしょうか。子供の頃は、扇風機だけで夏を過ごしていたのが信じられない気がします。

総務庁による一般世帯での主要耐久消費財等の普及率調査によれば、調査開始時(1961年3月)にわずか0.4%であったエアコンの普及率は、1985年3月に初めて50%を越え(52.3%)、最新の調査(2006年3月)では88.2%に達しています。
さらに、別の調査によれば、最近は空調に対して、「温度制御」だけでなく、「湿度制御」や「空気質の向上」といった付加価値を求める傾向にあります。

エネルギー供給により、みなさんの生活をより実りあるものにしたいと考えている、わたしたちにとって、今後、こうした要望も満足する空調を提供していかなければなりません。もちろん、それが環境に対してやさしいものでなければならないことは言うまでもありませんが。

困難が多い中、サッカー日本代表がわたしたちの期待に応えられるすばらしい'チーム'になるためには、失敗をおそれず、次に進んでいくことが大切です。
わたしたちも、前向きに新しい取り組みをし、みなさんの期待に応えられる東京ガスという'チーム'でありたいと考えています。

「サッカー・ワールドカップ・日本vs.ブラジル戦(2006.6.23.早朝)」を観ながら

都市生活研究所 稲垣 勝之

※セリエAで200得点以上を決めた偉大なる選手であるロベルト・バッジオ(元イタリア代表)も、ワールドカップでは大事なところでPKを外すなどの失敗を犯していました。そんな中、1998年フランス大会でPKを決め雪辱を果たしたときの言葉です。

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