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発汗入浴のススメ

 近年、汗の効能に注目が集まっています。しかしながら日常生活では、汗は嫌われ者だと思います。女性ですとお化粧が落ちたりしますし、服がべたべたして気持ち悪いですし、体臭の原因になったりもします。
そこでお勧めしたいのがお風呂での発汗入浴です。近年、発汗の効能をうたった様々な入浴法が話題を集めているように、汗をかくにはお風呂は絶好の場所です。
今回はお風呂での発汗挙動について、代表的な入浴方法である全身浴と半身浴を例に、都市生活研究所での実験データを踏まえて簡単にご紹介します。

<すばやく一気に汗をかきたいときには全身浴がお勧め>
 全身浴では急激に発汗が起こります。実験によると、全身浴では入浴開始から約2分以内で発汗が始まり、その後1分間につき約0.15mg/cm2の割合で発汗し続けます。
また全身浴は水圧の負担が大きいため入浴時間は長くても15分程度が限界となります。

<ゆっくりと時間をかけてたっぷり汗をかきたいときは半身浴がお勧め>半身浴の場合、全身浴よりもゆっくりと発汗が始まります。発汗開始までに約5分、全身浴の約2倍の時間が必要となります。そしてその後1分間につき約0.04mg/cm2、全身浴の約1/3の割合で発汗します。
 また半身浴では、全身浴と比べて水圧の負担が軽減されるため、30分程度は入浴することができそうです。その結果発汗総量としては、半身浴の方が多いという結果となりました。(図参照)

時間のない平日などすばやく一気に汗をかきたいときは全身浴、休日などのゆっくりと時間をかけて汗をかきたいときは半身浴というように、そのときの気分や体調、目的に合わせて、お好みの入浴方法を選ばれると良いのではないでしょうか。
*但し、全身浴は血管や心臓に負担がかかるため、特に高血圧の方や高齢者の方は注意が必要です。ご自身の体調に十分ご注意の上お楽しみください。

入浴時の総発汗料の比較グラフ

都市生活研究所 山田 浩一郎

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