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LOHAS(14) LOHASとインターネット

 前回のコラムでLOHASと商標についてお話しました。
 LOHASに関連して登録された商標が、一部使いやすくなったというものです。この動きを受けてか、再び雑誌やTVCMで「LOHAS」、「ロハス」が使われているようです。
 しかしながらこれらの動きにはまだ以前の活発さは見られず、どこか慎重な使い方をされているように見受けられます。

 一方でLOHASが非常に活発な動きを見せている領域があります。インターネットです。
 そもそもインターネット上でのLOHASは、それが日本に登場したかなり初期の段階から注目を浴びていました。情報に対して感度が高い人々によって続け様にLOHASは取り上げられ、それらの内容が数多くの個人blogで引用されるなどして広まりました。その後LOHAS肯定派や否定派などの議論が所々で見られた後、LOHASを謳った製品を独自にオンライン販売するサイトが増えました。
 このようなインターネット上のLOHASは、商標問題が表面化した後も縮小することなく話題とされ、そして最近になってある一つの流れが見られるようになりました。SNSや会員制サイトのような「コミュニティ」の発生です。それまで単体のblogなどで散発的に扱われていたLOHASが、コミュニティごとの共通の話題で括られることにより、これまでとはまた違った展開を見せつつあります。(ちなみにLOHASが日本に来てすぐの頃、すでにLOHASコミュニティは存在していました。当時では早すぎたのか今はもう無くなってしまったようです)

 一言でコミュニティといっても、通販の会員向けコミュニティもあれば、非営利運営で意見を交換する場としてのコミュニティもあり、なかなか面白い状況です。それぞれのコミュニティではいったいどのようなLOHASがつくられていくのでしょうか。

都市生活研究所 川又 大祐
LOHASをつくるサイト Make Lohas.com

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