都市研コラム都市研コラム

健康にも情緒的な価値

 10月も終わりに近づき、秋も深まってきた。秋といえば、様々な楽しみがある。今年は、新型インフルエンザの影響で中止や延期も相次いでいるというが、運動会の開催などに代表されるように「スポーツの秋」もそのひとつである。
 都市生活研究所が2009年10月に行なった調査(20~60代の男女1000名対象)によると、「日々の運動を楽しく行ないたい」と思っている人は約8割いる(図1参照)。しかし、そう思っている人でも、実際に行なっている人は半数に満たない(図2参照)。日々楽しく運動を行ないたい気持ちはあっても、かなえられていない人が半分以上を占めることがわかる。「Wii Fit」など、楽しみながら運動が出来る商品が順調に売り上げを伸ばしているのは、こうした影響もあるのだろう。

約8割の人が日々の運動を楽しく行ないたいと思っている
図1 約8割の人が日々の運動を楽しく行ないたいと思っている

日々の運動を楽しく行ないたいと思っている人のうち、実際に行なっているのは半数に満たない
図2 日々の運動を楽しく行ないたいと思っている人のうち、実際に行なっているのは半数に満たない

 数年前は「ビリーズブートキャンプ」が流行り、昨年は「コアリズム」が話題になるなど、楽しみながら運動する商品はいろいろ出てきている。最近では、顔の筋肉のエクササイズに繋がるガム「エクササイズ・キシリトール」が発売されるなど、食べる楽しみを味わうと同時に、食べること自体が運動になるような、いわば「お得」な商品も出てきている。近年、高齢化の影響などから、健康意識は高まっている。そのため、健康を意識した様々な商品が発売されているが、「健康によい」だけではなく、「楽しみ」や「お得」などの情緒的な価値がさらに求められる時代になるだろう。

都市生活研究所 高安光治

このページの先頭へ