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「早川美穂」 記事一覧

省エネなライフスタイルとは?

 都市生活研究所で3年毎に行なっている定点調査で、最も顕著な変化が見られる傾向のひとつに、「環境意識の高まり」がある。  「豊かな生活のためならエネルギー消費量の増加はやむをえない」と回答した人の割合は、最近12年間で約8割から6割へと20ポイントも減少した。「照明をこまめに消すようにしている」、「空調の温度設定を弱めにするよう心がけている」と回答する人も着実に増え続けている(図1)。  これ...続きを読む

夫のテーブルセッティング

 夫婦の2007年問題  今年から団塊の世代の定年退職が始まった。企業の2007年問題だけでなく、夫婦の2007年問題、つまり夫の定年退職をきっかけとした熟年離婚の増加への危惧も高まっている。  都市生活研究所の調査によると、夫が定年を迎えた妻の4人に1人は、夫が家にいることを「うっとうしい」と感じていることがわかった。その主な理由は、「家事の負担が増える」「家の中で気ままに振舞えなくなる」「夫に...続きを読む

感性へのこだわりを高めるには?

 「感性価値」への関心が高まっている。マーケティングのキーワードとして「五感」や「感性」が数年前から多用されるようになり、商品やサービスの付加価値増大のポイントが五感満足にあることが一般的に認識されるようになった。洋服や車、生活小物などの日用品から建物に至るまで、デザイン性重視のものが頻繁に脚光を浴びている。また経済産業省でも2010年度までを「感性価値創造イヤー」と定め、「感性価値」を創造するた...続きを読む

お風呂のアンチエイジング効果

 人は生きている限り、老化を避けることはできません。体力、知力、皮膚など、様々なところに老化は現れてきます。最近は老化を防ぎ若さを保つ、「アンチエイジング(老化防止)」が注目されていますが、中でも美容に関わる「皮膚の老化防止」に対しては、中高年はもちろん若い世代からの関心も高まっています。女性が化粧品を使い始める年齢が低年齢化しており、若い頃から皮膚に負担をかけている人が多いことも関係しているよう...続きを読む

子供の個室

 今や日本の住宅では「子供部屋」の存在が一般的になった。住宅情報サービスの調査によれば、1980年以降、子供のいる家庭の8割以上が子供部屋を持つようになっている。複数の子供がそれぞれの個室を与えられるケースも少なくない。一戸建てでも集合住宅でも、住宅を新築する際に重視される項目のトップ3には「部屋数」が含まれており、その主な理由は子供の個室の確保と考えられる。  しかしこのところ、子供に個室が必...続きを読む

日本人がお風呂好きな理由

 日本人は世界一お風呂好きと言われている。温泉人気は言うまでも無いが、家庭での入浴頻度も高い。例えば、「毎日浴槽に浸かっている」人の割合は、アメリカでは10人に1人だが、日本では夏でも3人に1人以上、冬なら2人に1人である。近年は省エネ志向が高まっているが、「冷暖房の設定温度を弱める」といった省エネ行動は増えても、「浴槽に湯をためるのをやめてシャワーに切り替える」という人は少ない。むしろ、ここ数年...続きを読む

「住宅選びで何を重視するか」~重視すれば後悔は減る?~

 春は転居が多い季節。賃貸住宅だけでなく新しく購入した家への転居もこの時期が多い。生活者は、住宅を選ぶ際に何を重視しているのだろうか。東京ガス都市生活研究所が関東圏居住者に対して行った調査によれば、「住宅を購入する際に特に重視された項目」のベスト4は、一戸建てでも集合住宅でも同じ、「広さ」「部屋数」「間取りの使い易さ」「採光」の4項目である。これら4項目は、20年前でも最近でも変わらない。これは、...続きを読む

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