都市生活研究所は、1986年7月設立以来これまでに数百件の調査研究を行ってきた。ふだん研究員はそれぞれの研究テーマでアンケートやヒアリング、生活者1軒1軒の訪問調査などを行なっている。
そんな中、年一回全員が共通のテーマに取り組む。それが、この生活レシピだ。このレシピのテーマ作りは、しばしば難航する。みな、日頃の調査を通じて生活者の変化を直に感じている。なまの声、新たな動きが、痛いほどわかる。だから、それぞれのフィールドにこだわる。
例えば、単身所帯が東京では4割を超え、さらに増え続けている。フリーターも増加が続いている。働いている人のストレスの度合いも高まっている。貯蓄ゼロの人が2割もいる一方で、豪華客船の予約はいっぱいだ。そこかしこに、社会の変化が音を立てて進行している。
しかし、今回のテーマは、全員一致ですぐに決まった。各機関がたびたび取り上げてきた団塊の世代。この層がいよいよ定年を数年後に控え、最後の社会変動が起きようとしている。団塊が集まる居酒屋はつぶれ、彼らの好きな夕刊紙が売れなくなり・・・・・・と、その変化は周りの人を巻き込む。
この層の断面をもう一度のぞいてみよう。それが、今回のテーマである。
研究員が発見した団塊の行方がここにある。さて、あなたの考えはどうだろう。同じレシピで、あなた自身の味を出してもらえたらと思っている。
所長 西山 昭彦 |