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Part1. メリハる生活を実現しやすい社会の到来
1. 時間的ゆとりとメリハる生活
(1)高齢化社会と家事の効率化がもたらす時間的ゆとり
今後、二つの要因が時間的なゆとりの増加トレンドを拡大していく。
一つは、高齢化社会がもたらすOFF時間の拡大である。とくに定年後生活を迎えつつある団塊世代においては、いかにゆとりある時間を快適に暮らすか、という問題が大きなニーズとなって現れている。
もう一つは、家事を効率化する機器の高度化や外部サービスの進展による時間的ゆとりの拡大である。高機能調理器具や中食の発展、また食事の片付けや洗濯を簡単にする高性能機器の発達などが、日々繰り返される家事作業を効率化し、ゆとり時間をもたらし始めている。この傾向は、今後も進むことが予想される。
(2)時間的ゆとりをメリハる
このような中で、時間的ゆとりの増加傾向は、生活者の意識にも見て取れる。
ゆとり時間の拡大によって、これまで時間をかけることができなかったシーンにより多くの時間を割くことが可能になる。典型的なニーズは入浴だ。
われわれの調査でも多くの人が、「時間を気にせず入浴することがストレス解消になる」と考えている反面、現在の暮らしの中では時間を充分にとれず、なかなか難しいと答えている。日々の暮らしでのゆとり時間の増加が、積極的に「メリる(ゆるめる)」ことを実現できる環境を整えていく要因になる。
また、ゆとり時間の拡大は、「今までしたかったができなかったことを試してみよう」、「何か新しいことをはじめよう」といった余暇活用のトレンド傾向を強めるだろう。これまでのこだわりをさらに深めることや新しいこだわりをもつことは、積極的に生活にハリをつける、すなわち「ハリる生活」へとつながる。
(3)ハリる生活提案がますます求められる
一方で、ゆとり時間の拡大は違った理由からもハリる生活へのニーズを高めると考えられる。
その理由とは、得られた時間的ゆとりを前にして、「何をしていいかわからない」といったとストレスを発生させる可能性だ。これらの意見は、定年前後の年代の方へのヒアリング調査で聞かれたストレス源である。いわば時間的ゆとりが、メリハリをつけられない生活への不安を引き起こすというのだ。このストレス軽減のためにも、気軽に始められる「ハリる生活提案」へのニーズが強まるだろう。

2. 経済的ゆとりとメリハる生活>>