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毎日省エネ・節約・時短
ゆでる調理のムダをはぶこう!

毎日のちょっとした“めんどくさい”を解消するだけで、省エネや節約、時短につながるとしたら、やらない手はないですよね。コロナ過で食費や光熱費が増えているのが気になっている人も多いようです。実は、ゆでる調理を少し工夫するだけで、ガスや電気などのエネルギーや水の使用量、さらに、時間を短縮することができます。ぜひ、毎日の生活に取り入れてみてください!

コロナ禍で食費・光熱費が増えている!

コロナ禍で増えた支出についてアンケート調査をしたところ、在宅の機会が増えたことにより、自宅での食費や光熱費が増えたと回答する人が多くいました。

コロナ禍で増えた支出 | (「増えた」または「やや増えた」と回答した場合)
コロナ禍で増えた支出 | (「増えた」または「やや増えた」と回答した場合)

出典:東京ガス都市生活研究所調べ(2020年10月)

ちょっとの工夫で節約に

そんな時に簡単にできて、省エネ、節約、時短につながる一石二鳥の調理法があったらいいですよね。今回は、「ゆでる調理」を工夫して、ムダをはぶき、支出を減らす方法をご紹介します。
ゆでる調理のムダをなくすポイントは大きく4つ、1.同時にゆでる、2.順番にゆでる、3.蒸しゆでにする、4.余熱を使う、です。1、2はすぐにイメージがつくと思いますので、今日は3.蒸しゆでにする、と4.余熱を使う、に注目してご紹介します。

ゆでる調理のムダをはぶく4か条

  1. 1. 同時にゆでる
  2. 2. 順番にゆでる
  3. 3. 蒸しゆでにする
  4. 4. 余熱を使う

フライパンで、蒸しゆでにチャレンジ!

例えば、肉や野菜を調理した時の付け合わせとして、お弁当やクリームシチューの彩りとして、ブロッコリーは大活躍。いつもならたっぷりのお湯でゆでるところですが、これからは少量の水で試してみてください。ブロッコリー100gなら100mlでOK。火が通るか心配かもしれませんが、ふたをして蒸しゆでにすれば蒸気でしっかり火が通ります。
500mlの水と100mlの水でゆでた場合を比べてみると、ブロッコリーを少ない量の水で蒸しゆですることで、ガスの使用量が約50%、水の使用量が約80%削減!ゆでる量に合わせてフライパンや鍋の大きさを選びましょう。

フライパン蒸しゆでブロッコリーのつくり方

作り方

  1. 1. ブロッコリーを小房に切る。軸の部分も外側の堅い部分のみ切り取り、食べやすい大きさに切る。
  2. 2. フライパンにブロッコリーを並べ、少量の水(大さじ2~1/2カップ程度)を入れ、ふたをし、水が沸騰してきてから水がなくなるまで(3分ほど)蒸しゆでにする。
通常法とエコ法のガス使用量の比較
通常法とエコ法のガス使用量の比較

*通常法:500mlの水でゆでる エコ法:100mlの水で蒸しゆで
出典:東京ガスと東京家政大学との共同研究より作成

通常法とエコ法のガス使用量の比較

余熱を使って、放置ゆで卵にチャレンジ!

ゆで卵といえば、沸騰してから10分以上加熱するのが通常の作り方。でも、ふたを上手に使うことで、沸騰後、火を止めて放っておくだけでOK。余熱により黄身までしっかりと熱を通します(半熟卵にしたい場合、置いておく時間を調節してください)。
余熱を活用した場合としなかった場合を比べてみると、余熱を活用して卵に火を通したことで、ガス使用量が約40%削減!火を消した後、しっかりふたをしめるのが成功のポイントです。

放置ゆで卵のつくり方

作り方

  1. 1. 卵を鍋に入れ卵がかぶるくらいのひたひたの水を入れる。
  2. 2. 鍋にふたをし、火にかけ、しっかり沸騰したら(1分程度)、火を止め、お好みのかたさになるまで置いておく。3分程度で半熟、10分以上置いておくと固ゆでに。
通常法とエコ法のガス使用量の比較
通常法とエコ法のガス使用量の比較

*通常法:余熱を使わず エコ法:余熱を活用
出典:東京ガスと東京家政大学との共同研究より作成

通常法とエコ法のガス使用量の比較

おわりに

今回は、毎日のルーティン作業のムダをはぶき、省エネ・節約・時短につながるゆでる調理の工夫をご紹介しました。塵も積もれば山となる、エネルギーも自分の時間もどちらも大切。同じ出来上がりが期待できるなら取り組まないのは損ですね。
ぜひゆでる調理の工夫、毎日の調理に取り入れてみてください!

執筆者:東京ガス都市生活研究所 主幹/エコ・クッキングナビゲーター/東京家政大学 非常勤講師/博士(学術) 三神 彩子

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東京ガス都市生活研究所は、1986年7月に設立されました。社会の変化や都市に暮らす生活者についての多面的な調査・分析をもとに、将来のライフスタイルやニーズを予測し、生活者が豊かな暮らしを創造するための情報を提供すると共に様々な提言を行っています。