都市研コラム都市研コラム

高齢者の食生活 ~その7~

 定年を数年後に控え、団塊男性の料理熱も高まってきています。既に定年を迎えている方が多い高齢男性は、どのくらい料理をしているのでしょうか。夫婦世帯を対象に調べました。

 夫が「料理をする」という人は、約半数の53.8%。このうちの60.8%の人、つまり全体の3割以上の人は、「ほぼ毎日」料理を作っていると回答しています。「男性の料理」というと、珍しい食材やスパイスもきっちり揃え、調理器具にもこだわり=非日常的 といったイメージもありますが、日常的に料理を行なっている人もいることがわかりました。夫が料理を作る人のうち、31.7%は「キッチンで夫婦一緒に料理を作る」ことがあると回答しており、キッチンがコミュニケーションの場になっていることがうかがえました。一方、料理する頻度は月1回以下、料理は妻任せという人も1割弱いました。

「夫は料理をしますか」というアンケートの結果グラフ 「夫の料理の頻度」に関するアンケートの結果グラフ

 食器洗いなどの後片付けをする人は、料理に比べると頻度が高い人が多くなっていました。
「夫は後片付けをしますか?」というアンケートの結果グラフ 「夫の後片付けの頻度」に関するアンケートの結果グラフ

 次回は、一人暮らしの男性の食生活実態について、ご紹介いたします。

  ※アンケートは、平成15年度、社会福祉・医療事業団の長寿社会福祉基金事業の一環として、社団法人シルバーサービス振興会から都市生活研究所への委託研究で実施。


都市生活研究所 杉山 智美

このページの先頭へ