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子どものお手伝い

 先日、子どもの小学校で、子どもたちが家でのお手伝いについて、クラスのお友達や保護者の前で発表するというイベントがありました。
 小学校2年生がするお手伝いというと、どの程度のお手伝いが出てくるか・・・?と興味津々で発表を見ていたところ、クラスの半数近くと一番多かったのは、意外にも「お風呂掃除」でした。
 お風呂掃除なんて、小学校2年生にできるのだろうか・・・と思って、実際に「お風呂掃除」を発表した子どものお母さんたちに聞いてみたところ、「子どもは水遊びが好きだから喜んでやっている」「暖かい時期は濡れても寒くないし、掃除のあと、そのままお風呂に入っている」「兄弟だと競うように一緒に掃除して(遊んで?)いる」「全体的に掃除しきれていないかもしれないが、そんなに気にしない」とのこと。
 「お風呂掃除」はしたくない家事の第二位に上がる家事ですが(都市生活レポート「家事分担の意識と現状2011」より)、子どもにとっては、水遊びの延長で楽しいというのが大きいのかもしれません。
 「食事の前後のテーブル拭き」を発表したわが家の次男にも、ぜひ今度チャレンジさせたいと思いました。


 都市生活研究所の調査によると、小学生の子どもが週に1回以上、お手伝いをする割合は、料理が33%、掃除が31%、洗濯が28%となっており、約1/3の子どもが週に1回以上、お手伝いをしていることが分かります。


子どものお手伝い頻度


 一方で、子どもにお手伝いをさせたい意向をみると、掃除が75.2%、料理が72.2%、洗濯が69.2%と、お手伝いをさせたい意向の高さが表れる結果となっています。同時に「子どもにお手伝いをさせるきっかけがほしい」と答えた人も71.2%と、子どもにお手伝いをさせたいと思いつつも、お手伝いをさせるきっかけが必要とされています。


子どものお手伝いについて


 小学校は長い夏休みにはいりました。夏休みをきっかけに、子どもたちに家のお手伝いをさせてみてはいかがでしょうか。

興梠 真紀

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