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SNS世代のつながり意識 ~つながり意識・価値観から20代を4タイプに分類~

カテゴリ 家族・世代 環境・エネルギー 
発行年 2022年06月
作成目的 イマドキ20代はSNSの普及によって、社会や人とのつながり方が変わってきていると言われています。東京ガス都市生活研究所が実施した「若年層に関する調査」から、同じ20代であっても、つながりにおいて重視する点が異なることがわかりました。
そこで、つながり意識や価値観から20代を4つのタイプに分類し、各タイプの特徴を明らかにしました。20代へのアプローチのヒントとして、それぞれの特徴をご紹介します。
内容要旨 ◇20代に最も多いのは、多方面との"つながり"を重視する「多方面コンシャス」タイプ

・つながり意識・価値観・生活意識などについての質問結果から、「多方面コンシャス」「フラット家族」「フリースタイル」「内向き志向」の4タイプに分類
・若年ほど「多方面コンシャス」が多く、「内向き志向」が少ない

◇各タイプの特徴

・「多方面コンシャス」タイプは、自分・周囲・社会など、多方面とのつながりを重視
・「フラット家族」タイプは、友人や家族など、身近な人とのつながりを重視
・「フリースタイル」タイプは、新しいライフスタイル・働き方への関心が高い
・「内向き志向」タイプは、1人の時間を大事にし、趣味を重視

◇意識が高い若者=「多方面コンシャス」タイプ

・若者は社会・環境貢献意識が高いと思われているが、実は20代の環境問題への関心は上の年代よりも低い*
・20代の中で「多方面コンシャス」タイプの環境関心は他のタイプよりも高く、世の中で「意識が高い」と言われているのは「多方面コンシャス」タイプを指していると考えられる

*ただし、10代は20~50代よりも環境への関心が高いことが、都市生活研究所の調査からわかっている
 【参照】生活トレンド予測レポート2021『環境MU意識』
  https://www.toshiken.com/report/eco04.html

◇消費のポイントは"ビジョンに共感できる"こと

・「多方面コンシャス」タイプは、「身近な人・場所」だけでなく、「社会」への貢献意識が高い
・消費において「ビジョンに共感できる」「応援したい」かどうかを重視しており、「多方面コンシャス」タイプを捉えるためには、「ビジョンの提示」が重要なポイントと言える

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