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あなたの考える「健康・美容」とは?
~都市生活レポート「健康・美容に関する生活者の意識」より その1~

 心身ともに健康であることは、すべての人に共通の願いです。特に、超高齢化社会といわれる現代においては、ただ長生きするのではなく、「元気で自立し、他人(ひと)様に迷惑をかけずに」長生きすることが多くの人の希望になっています。また、いつまでも若々しさを保ちたい、カッコよくありたい、といった美容への意識も女性を中心に根強く、最近では男性にも広がる傾向を見せています。
 都市生活研究所では、このように普遍的であり今後も拡大すると思われる「健康・美容ニーズ」に着目して研究を行ない、11月に都市生活レポート「健康・美容に関する生活者の意識」を発行しました。
 今回はこのレポートの中から、「体の健康」「心の健康」「美容」について、生活者がどのように捉えているかをお伝えしたいと思います。


 まず、「体が健康な状態」とはどのような状態と考えるかを聞いたところ、「病気・怪我がない」ことが1位であり、トラブルがない状態を健康と感じることは男女共通でした。一方、女性では「元気/活動的に動ける」ことが顕著に高く、元気に活動的に動けてこそ健康である、という意識があることがわかります。(図1)


図1「体の健康」とはどのような状態か

 同様に、「心が健康な状態」について聞いた場合でも、1位の「ストレスがない」ことは男女共通ですが、「前向きであること」を重視しているのは女性のほうが多くなっています。(図2)つまり、マイナス要素がなくゼロの状態であれば健康と捉える男性に対して、女性はゼロよりももっと良いプラスの状態にあってはじめて健康であると捉えているわけです。


図2「心の健康」とはどのような状態か

 さらに、「美容」とはどのようなことかを聞いたところ、「外見が美しい」が1位である男性に対して、女性は「心身の充実」がトップになっています。(図3)「心身の充実」には、心身が健康な状態であることは必須ですので、女性にとっては「美容」のためにも、心身の健康のための要素=「前向きで活動的であること」が重要といえるでしょう。


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 マイナス要素がないだけではなく、ポジティブな状態であることを求め、心身が充実してこそ美しいと考える女性の意識は、男性に比べると「守り」よりも「攻め」に近く、力強さを感じます。
 近年、多分野にわたって女性の活躍が目立っていますが、これらの背景として「健康・美容」に対する、ひいては生き方全般に対する、上記のようなポジティブな意識が影響しているのではないしょうか。この違いが男女の考え方の差によるものなのか、社会的におかれてきた立場の違いによるものなのか、探ってみたいところです。

木村 康代

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