都市研コラム

「環境にやさしい商品を買う」は定着するか

 今月よりエコポイントの登録・交換手続きがスタートしました。環境省のHPによると、6月上旬に実施されたエコポイント交換商品等の募集(第一次)では、交換可能な商品等は「商品券」「地域産品」「省エネ・環境配慮製品」の3種類で、応募件数435件のうち271件が採用されたようです。
 エコポイント事業は景気対策の側面もあり、商品券や地域産品が人気を呼びそうですが、省エネ・環境配慮製品への交換はどのくらい進むのか興味があるところです。


 都市生活研究所が昨年に実施した定点観測調査では、生活者が日頃行なっている環境のための行動について次のような傾向が見られます。

環境のための行動【平均値】

環境のための行動【標準偏差】

 上記のグラフは、日常行なわれている環境配慮行動のうち主要な5つの行動の変化について、平均値と標準偏差を示したものです。


 「ごみの分別」「つめ替え商品」については、多くの人が実施し平均値が高く推移しています。さらに標準偏差についても縮小傾向にあり、生活者の行動として定着が進んでいることが窺えます。また、「買い物かごや袋を持って行く」が、横ばい傾向である「環境にやさしい商品」を抜き大きく伸びてきています。これらの傾向は、ごみの分別=制度的な規制や、エコバック=かっこいいといったトレンドが、定着へと牽引する要因の一つとなっていることが考えられます。


 このような視点から眺めると、エコポイント事業は「環境にやさしい商品を買う」行動の促進に向けた推進剤となるかもしれません。期間限定の事業ではありますが、ポイント付与時は制度的なプラス規制といえますし、また、ポイント交換時についても魅力的な省エネ・環境配慮製品が用意できれば、新たなトレンドを導く可能性があるといえるでしょう。


 せっかくのエコポイント、経済の活性化だけではなく環境行動の定着効果にも期待したいところです。

宮城 禎信

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