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省力化や合理化が意味するもの

 GWも終わり、今年度も1ヶ月が経ちました。4月からひとり暮らしを始めた方も多いと思いますが、生活も落ち着いた頃ではないでしょうか。若者のひとり暮らしというと、「家は寝るだけの場所」「食事は外食か購入したもので済ます」といった印象をもたれている方がいるかもしれませんが実態は違うようです。

 東京ガス都市生活研究所が未婚ひとり暮らしを対象に実施した調査(2010年1月、N=334)によると、20代男性の39.9%、女性の61.3%が週に3回以上の頻度で夕食を作っています。また、「料理が好き」であるのは51.1%、「料理がカッコいい」と思っている人は75.8%にのぼり、料理に対して積極的な意識を持っています。しかし、手間ひまかけて料理をしているわけではなく、むしろ料理は手間や時間はかけたくないと考えているようです。


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 このような省力化や合理化は20代に限らず他の年代でも高いニーズですが、20代は他年代と比較して「料理をする頻度を増やしたい」や「料理を手作りすることに喜びを感じる」にあてはまると回答する割合が高くなっており、手間や時間を省く工夫をしつつ、料理は行ないたいという意識がみられます。


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 省力化や合理化というと、例えば外食や出来合いの惣菜を利用して手間や時間を省くといったことを想像するかもしれませんが、必ずしも料理の行為自体を省く省力化や合理化が求められているわけではないようです。
 料理に限らず生活全般で省力化や合理化ニーズは高まっていますが、安易な思い込みをしてしまうと生活者の真のニーズを見誤るかもしれません。

荻原 美由紀

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