都市研コラム

「荒井麻紀子」 記事一覧

健康美容ニーズを基にした新市場創造のヒント

 近年、「病気にならない○○」「アンチエイジング特集」など健康や美容をテーマにした書籍や雑誌が書店を飾り、この手の情報が後を絶たない。「健康であること」は生活の中で最も重視されている普遍的なニーズだからこそ、ビジネスチャンスを狙った様々な商品やサービスが生まれている。  ここでは、かつては行政や職場が住民や職員の病気予防や健康維持のために定期的に行なってきた健康診断に注目したい。最近の傾向としては...続きを読む

健康美容ニーズを基にした新市場創造のヒント

内食化傾向と言えるのか

 最近「内食化」という言葉をよく耳にする。自家用の調味料や加工食品の販売が伸びている理由として、不況のために家で料理をするようになったとの解説がされている。食品だけでなく、ファミリータイプの菓子の売れ行きも好調のようで、内食化の一例として説明されることもある。  自宅での料理は本当に増えているのだろうか。都市生活研究所で3年に1度実施している定点観測調査によると、約8割が常に週に6~7日夕食を家...続きを読む

内食化傾向と言えるのか

手料理という大切なツール

 正月に帰省すると、決まって煮豚やおでんなどの手作り料理を持たされる。お節料理に飽きたら食べられるようにと、年末に大きな鍋で時間をかけて作ってくれているのだ。その背景には、自分ならではの味を食べてもらうことで「喜んでもらいたい」「役立ちたい」といった気持ちが見て取れる。こうした意識は、都市生活研究所で行った高齢者の食空間調査(2008年10月実施)からも明らかになった。  図1は65歳以上の高...続きを読む

ひとり暮らし高齢男性の台所事情

 敬老の日が近づくと、ひとり暮らしの高齢男性の食事情に思いを馳せる方も多かろう。かくゆう私もそのひとりだ。平成17年度の国勢調査によると、一都三県の高齢者世帯の約9%が男性のひとり暮らしということで、決して多くはないものの、料理経験の乏しい世代ゆえ、心配になる存在である。  そこで今回は、65歳以上の高齢者を対象に行ったアンケート調査の中から、ひとり暮らし高齢男性の台所事情の一部を紹介する。調...続きを読む

お墨付き好きの女性 数字頼みの男性

世の中、エコブームである。 大手家電量販店の広告には、「エコポイント」制度を先取りした「エコ還元先取りセール」が大きく謳われ、環境性と経済性の2つのエコで消費を喚起している。 これまで、機能と価格を見比べてどちらがお得か判断して商品を選択してきた消費者が、環境性という新たな軸を加えて判断する土壌も出来てきたと、改めて感じられる。 とはいえ、現在消費者が環境性を判断する材料は、統一省エネラベルもし...続きを読む

子どもがやりたがる料理行為は「トン・こね・ジュー」。

 年末年始は家族で大掃除をするというご家庭がよく見られますが、お料理となると母親が担当し、子どもは食べ終わった食器を流しに運ぶだけという場合が多いのではないでしょうか。文部科学省の調査で、お手伝いをする子どもは道徳観や正義感があるという結果が出ていることからも、お手伝いをすること自体は子どもにとって大事なことですが、何を手伝わせると子どものモチベーションが高まるか、子どもの視点で考えることも大切で...続きを読む

住宅一次取得層が求める食生活シーン~(2)「休日の食事づくりの希望手段」から捉える~

 前回のコラムでは、住宅一次取得層が家庭で「よく作る」メニュー実態を通して、汚れに対して気兼ねなく思う存分料理できるキッチン空間が求められていることを紹介しました。今回はその第2弾として、「休日の食事づくりのための希望手段」から考えられる、住宅一次取得層が名実ともに求めるキッチン空間について考えてみます。  前回と同様、都市生活研究所で2007年11月に25~44歳の既婚女性1100名に対し、...続きを読む

住宅一次取得層が求める食生活シーン~(1)「よく作るメニュー」から捉える~

 住宅雑誌などで目にする最近のキッチン空間は、水回りのひとつというよりむしろ、リビングとの一体空間と位置づけられる傾向が高まっています。そのため、20~40代の住宅一次取得層が建築家と住宅を建てる際にも、キッチン空間のリクエストとして、こうした雑誌で見つけたあこがれのキッチンイメージを示すことが多いそうです。ただし、その大半はキッチンイメージを示すだけで、実際に何ができるとよいかまで考えている人...続きを読む

親子料理を楽しむライフスタイル

 食を通したコミュニケーションを望む声のひとつとして、「親子で一緒に料理をしたい」と考える親は多くなっています。都市生活研究所で昨年11月に実施した調査によると、自分(母親)と子どもでは84%が「したい」又は「ややしたい」と答え、夫(父親)と子どもには68%が「してほしい」「ややしてほしい」と答えます。(図参照)  では実際に、一緒に料理をしている親子がどれくらいいるかというと、長子が小学生であれ...続きを読む

料理でバランスよく能力育成を

 2005年の食育基本法制定を機に、食育という言葉を多く耳にするようになりました。食育とひとことでいっても、食材や栄養の理解、食の作法の習得、コミュニケーションなど、範囲は多岐にわたります。今年5月に内閣府が公表した「食育に関する意識調査」によると、食育の「言葉を知っていた」人は65.2%と認知度はアップしているものの、「食育を実践している」人は55.8%と取り組みはまだ進んでいないようです。実践...続きを読む

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