都市研コラム

「中塚千恵」 記事一覧

生活者視点の難しさ

 多くの企業で強く認識されているのは、顧客の立場にたつこと、つまり、生活者視点で求められる商品やサービスは何かを考えることである。しかし、生活者視点で考えることは案外難しい。生活者のニーズを知るために、アンケートやインタビュー調査がよく行われるが、調査をするだけでは、実態が把握できただけで、生活者視点にたったとはいえない。  では、生活者視点に近づくために必要なことはなにか。大きく3つある。 ...続きを読む

いまどきの省力・省手間・省時間

 省力・省手間・省時間は生活者の強いニーズである。これまでは、人が行なうことを、機械やサービスが代替することが主たる手段であったが、その状況はさらに深化している。  自らが関わらなくても家中を掃除するルンバや、寝ている間にエステができるナノイーなど、単に省力・省手間を実現するだけでなく、時間を無駄にしない機器が売れている。最近では、エステに代表される健康・美容に関する機器のなかで、携帯用の美顔ミス...続きを読む

いまどきの省力・省手間・省時間

性差を超えたビジネスがチャンス!?

 スイーツ男子、お弁当男子、男性のお化粧など、これまで女性のイメージが強いことを男性も行なうようになった。話題の草食系男子も男性の女性化を示すものである。 これまでは、ギャンブルや1人での食事など、女性の意識・行動面での男性化がとりあげられることが多かったが、現在はその逆の現象である。正しくいうと、男女とも、これまでも水面下で起こっていたことが、社会的規範が弱くなったために表面化したと考えられる。...続きを読む

性差を超えたビジネスがチャンス!?

若年層のニーズを捉えるには

 雑誌を読まない人たちが増えている。雑誌ばなれの主役は10~20代前半の若年層。パソコン所有も減少し、テレビやラジオの視聴も減っている。意識や行動を決める重要な情報源は携帯電話。  加えて、若年層が世間よりも親しい人の評価を重視していることを踏まえると、クチコミも信頼かつ重視する情報源だろう。ここでも、携帯電話の存在は大きい。これまで雑誌のタイトルやキーワード分析は、ライフスタイル予測のために...続きを読む

節約+αのキーワードでニーズを創造

 100年に一度の不景気と呼ばれるなか、安さが売りのひとつであるH&M、FOREVER21、ユニクロなどでの買い物が増えている。そのため、「割高」「高額」という印象が強く売り上げを減らした百貨店も、来店頻度を増やすために年2回(夏・冬)のバーゲンセールを増やしたり、下取りセールを積極的に実施している。  いま使えるお金のなかで、無駄なく消費ができるのならば、生活者は消費を我慢することはない。何でも...続きを読む

ムードが支配する生活者の気持ち・ニーズ

 3丁目の夕日の大ヒットにみられるように、古きよき時代に憧れを持つ人は多い。多くの人のハートをつかむのは、その時代に生きる人々のもつ温かさである。家族の交流、近所の付き合いなど、人と人との「心温まる交流」に人々は憧れをもつようだ。 その背景には、離婚率の増加、受験、親らしさの喪失など、現代の家族の崩壊の姿をあげる専門家は多い。  実際に家族は崩壊しているのだろうか。 2008年に行った生活定点観測...続きを読む

強くても深くはない結び付き

 現在の子どもは6つのポケットを持つという。両親プラス祖父母4人のおサイフを自由に使える。場合によっては、叔父・叔母のポケットが加わることもある。少子化の影響により、子どもたちは宝として、大事に、大切に扱われている。  運動会などの行事への参加、七五三や初節句での会食、母娘を中心とした親子の近居など、3世代の家族が集まる機会は増えている。2008年に弊研究所が実施した生活定点観測調査(3年に1回質...続きを読む

目指すは、年齢よりも若く

 近年、女性むけファッション雑誌の創刊が相次いでいる。各雑誌がターゲットとする女性の年代は、かつての20代・30代だけでなく、40代(光文社 STORYなど)や最近では50代(集英社 eclatなど)に拡大しているほどである。 各雑誌の表紙モデルをみると、不思議なことに気づく。主たるターゲットとなる年代よりも、少し若い年齢の女性を採用している場合が多いことだ。(30代後半から40代むけ雑誌のPr...続きを読む

高齢者のライフスタイルのとらえ方

 これまで高齢者というと、「60代以上」というくくりで考えることが多かった。しかし、超高齢社会をむかえた現代、高齢者を「60代以上」で代表させることは有効なのだろうか。  そこで、ここでは、いままで「高齢者」と呼ばれていた年代を、「60代」と「70代以上」にわけて生活に対する意識を比較してみたい。  まず、高齢期の生活イメージをみると、70代以上では60代に比べて、不安イメージが少ないことが特...続きを読む

環境貢献への富裕層の本音と建前

 都市生活研究所が3年ごとに実施している生活定点観測調査から、過去20年間のトレンドをみると、生活者の環境行動や意識が高まっていることがわかる。  その特徴をみると、「こまめに電気を消す」「冷暖房の温度に気を配る」のように、省エネだけでなく、節約につながる行動が増えている。その一方で、「冬の洗髪回数」が増えていることを考えると、快適性を損なってまで、省エネをしたいと思っていないことがわかる。  で...続きを読む

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