都市研コラム

環境問題に対する取組みをより普及させるために(2)

 昨年に続き、猛暑が続いており、今年の最高気温を更新しているようです。
 環境省では、断定はできないものの、地球温暖化が進行することによって異常高温などの異常気象の数が増加し、強さも増す可能性が指摘されている、としています(環境省HPより)。生活者の中にも集中豪雨等の異常気象のニュースを目にしたり、暑さを実感することで、地球温暖化が何らかの影響を及ぼしていると感じる人がいるのではないでしょうか。

 以前のコラムでご紹介しましたが、都市生活研究所が行なった調査では、多くの生活者が地球温暖化を環境問題と捉えています。(2008年4月14日のコラム
 また、環境問題に関心が高いと考える人は7割を超え、2008年7月に行なった調査では「エコロジーやリサイクル活動に積極的に参加していると思う」(あてはまる+ややあてはまるに回答した)人は半数近くにのぼります。

エコロジーやリサイクル活動に積極的に参加していると思う

 しかし、現状では家庭用部門のCO2削減はすすんでおらず、その要因として、エコロジーやリサイクル活動に半数近くの人が積極的に参加しているものの、54%が「エコロジーやリサイクル活動は生活上で効果がわかりにくい」と考えており、環境配慮への取り組みに対する結果を実感できていないことが挙げられるのではないでしょうか。

エコロジーやリサイクル活動は生活上で効果がわかりにくい

 現在、多くの企業等で環境配慮への取り組みの結果であるCO2の削減効果をいかにわかりやすく伝えるかという「見える化」が行なわれており、環境に配慮した製品や取組みに対して、その効果をさまざまな方法で表現しています。
 しかし、生活者への調査では、環境配慮への取り組みの効果は、「削減できたCO2の重さや割合」よりも「削減できた光熱費」のほうが実感できると考えており、CO2削減量をわかりやすく表現するだけでは、環境配慮の成果を実感することは難しいようです。
 CO2削減のためには継続的な取組みが必要となりますが、今後、生活者へ継続的な取組みを促進するためには、CO2削減量のわかりやすさだけでなく、生活者にとってメリットとして感じられる結果に置き換えて表現することが求められるのではないでしょうか。

荻原 美由紀

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