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「食生活と食文化」 記事一覧

親子料理を楽しむライフスタイル

 食を通したコミュニケーションを望む声のひとつとして、「親子で一緒に料理をしたい」と考える親は多くなっています。都市生活研究所で昨年11月に実施した調査によると、自分(母親)と子どもでは84%が「したい」又は「ややしたい」と答え、夫(父親)と子どもには68%が「してほしい」「ややしてほしい」と答えます。(図参照)  では実際に、一緒に料理をしている親子がどれくらいいるかというと、長子が小学生であれ...続きを読む

夫のテーブルセッティング

 夫婦の2007年問題  今年から団塊の世代の定年退職が始まった。企業の2007年問題だけでなく、夫婦の2007年問題、つまり夫の定年退職をきっかけとした熟年離婚の増加への危惧も高まっている。  都市生活研究所の調査によると、夫が定年を迎えた妻の4人に1人は、夫が家にいることを「うっとうしい」と感じていることがわかった。その主な理由は、「家事の負担が増える」「家の中で気ままに振舞えなくなる」「夫に...続きを読む

料理でバランスよく能力育成を

 2005年の食育基本法制定を機に、食育という言葉を多く耳にするようになりました。食育とひとことでいっても、食材や栄養の理解、食の作法の習得、コミュニケーションなど、範囲は多岐にわたります。今年5月に内閣府が公表した「食育に関する意識調査」によると、食育の「言葉を知っていた」人は65.2%と認知度はアップしているものの、「食育を実践している」人は55.8%と取り組みはまだ進んでいないようです。実践...続きを読む

キッチンが「親子の城」に

 キッチンは「主婦の城」といわれることがある。主婦にとっては、自分が中心となって使う場所であり、設備や調理器具類の選択においても主導権を握る場合が多いからだ。また、食事を作って食べる空間は一日のうちで最も長く居る場所である場合も多く、居心地のいい空間であることを望む姿が伺える。  しかし、その城を楽しんで使っている人はそれほど多くない。40代以下の専業主婦の食事作り意識を聞いたアンケートで、食事...続きを読む

夫婦の2007年問題回避への道(1)「定年後の夫の料理の実態」

  いよいよ2007年となり、これまで、企業をはじめ日本社会の中枢で重要な役割を担ってきた団塊の世代が順次定年を迎えることになります。そのような人口移動は私たちの社会生活にもさまざまな影響を与えると予想されますが、夫婦関係の悲観的結末というもう一つの2007年問題が注目されています。夫が定年を迎えた夫婦はさまざまな問題に直面しますが、毎日の食事をどのように用意し、どのように食べるかは、現実的な問題...続きを読む

食事づくりに楽しみを

生活の中で、「食事が楽しみ」という人も多いと思いますが、「食事づくり」についてはどうように思っているのでしょうか。  首都圏在住の既婚女性への調査によると、約9割の人が食事づくりをしていると回答していますが、約半数の人は食事づくりを楽しめていないようです。  さらに詳しくみてみると、子供の有無により食事づくりに対する意識の違いがみられ、子供がいない人に比べて、子供のいる人は食事づくりを楽しめてお...続きを読む

海外「食」事情レポート(6)

 前編までに、イタリアのマダムたちが「旬の素材使って、シンプルなおいしい料理をあっという間に作る」ラ・クチーナ・エスプレッサについて紹介しました。ラ・クチーナ・エスプレッサは、段取り良くスピーディな同時調理が鉄則です。  でも、実際には何をすればラ・クチーナ・エスプレッサなの?  一体、どんな風に調理をすればいいの?  今号では、そんな皆様のご要望に応え、いよいよ実践編にステップアップします。 ...続きを読む

海外「食」事情レポート(5)新たな発見炎の調理の魅力

 さて、家事に仕事に忙しいイタリアのマダムたちは、普段どのように食事作りをしているのでしょうか。スピードが要求される現代のイタリアのキッチンで生まれたのが「ラ・クチーナ・エスプレッサ」と言う概念です。 ラ・クチーナ・エスプレッサって何ですか? クチーナは「料理」、「エスプレッサ」は早いと言う意味です。しかし、ラ・クチーナ・エスプレッサは単なるスピード料理ではありません。旬の新鮮な素材を使い、その...続きを読む

子供たちが見つめたコンロの炎

 子供たちが火に触れ合う機会は減ってきています。外で焚き火をする場所は限られ、家の中の暖房器具はファンヒーターのように炎が見えない構造に変わっています。このような現代生活の中で、最も身近な炎は何といってもガスコンロの炎でしょう。子供たちはガスコンロの炎をどのように感じているのでしょうか?  今年の夏のある土曜日、がすてなーに ガスの科学館において、「炎で体験調理 マシュマロサンドを作ってみよう!...続きを読む

男性料理人口が、初めて半数を超えた!

近年、男性の料理人口が増えている。東京圏に住む20歳以上の男性で料理をする人は、1990年の39.4%からわずかずつ上昇し、2005年には55.5%となった【図】。当研究所の3年ごとに行なっている生活定点調査(注1)の結果であり、今回始めて半数を超えた。この傾向はどの年代にも当てはまり、いまや料理をする人は男性の主流となったのである。 しかも2001年の調査(注2)をみると、料理をしている30...続きを読む

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