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「住まいと暮らし」 記事一覧

五感を刺激する快適空調

小春日和の一日、都会の喧噪を忘れてどこかの里山をのんびり散策してみるのもいいですね。  やわらかな木漏れ日の中をゆっくりと、湿った落ち葉を踏みながら歩く小道の感触、歩いて少し汗ばんだ肌を冷やしてくれる心地よいそよ風、冬枯れの葉をゆらす音、木々の匂い、町中とは違う空気の透明感。そろそろ景色のいいところでお茶でも点てながら一休みしようか・・・。  このように自然とふれあうとき、五感すべてで気持ちよさを...続きを読む

何が重要? 洗濯機の機能

 近年の洗濯機や乾燥機は様々な特色ある機能が搭載され、一昔前とは様変わりしています。新製品はドラム式が主流なので見た目も変わっていますね。新機能の中でも、清潔や除菌への関心の高まりを受けて、様々な方法による除菌についてその性能を謳ったものが多く見られ。このような中、日常洗濯の担い手である主婦は、どのような機能や効能を本当に重要と考えているのでしょうか。2006年に実施した20~50 代既婚女性に対...続きを読む

健康意識と行動

 健康への関心が高まっている。健康に関する記事を読むことはここ15年で22.7ポイント増えた。これは若い年代でも同様である。サプリメントや健康食品、スポーツクラブなど、「健康によい」といわれるものは、私たちのまわりに無数に存在する。今後、さらに高齢社会が進展していくことを考えると、健康関連商品やサービスはますます増えていくことが予測される。  しかし、生活者は健康に関する情報を目にしても、実際の...続きを読む

本能で気持ちよい暖房

 最近、明け方の気温も低くなり、暖房が恋しくなる季節がやってきた。皆さんのご家庭でも暖房を使い始めた方もいるだろう。  我が家でも先日、朝に暖房を使い始めた。今シーズンから床暖房がある家に移り住み、床暖房生活が始まった。家には3歳になる娘がいる。彼女は、今まで床暖房が無い家で育った。もちろん3歳の幼児が床暖房などという暖房の存在を知っているはずもない。    初めて床暖房を使った朝、いつものとお...続きを読む

現代の都市生活者が考える「人間らしい生活」とは

 都市生活者への意識調査をしていると、仕事や育児、介護、子供の塾などに追われ、「生活にゆとりがない」とか「もっと人間らしい生活をしたい」というような声が目立ちます。  特に30代以下では、4人に1人が「常にゆとりがない」というデータもあり、生活への不満が最も多い層だと考えられます。  そこで、現代の都市生活者が考える「人間らしい生活」とは、どんなことを指すのか、今年6月に1都3県に住む25歳以上の...続きを読む

暖かさを感じるとは?

 人が温度を「感じる」メカニズムとはどうなっているのでしょうか。 人の皮膚は極めて敏感な温度感知センサーを持っています。冷たいと感じる温度では「冷点」が刺激され、暖かいと感じる温度では「温点」が刺激されます。ところが、熱いと感じる温度では温点だけではなく、冷点も刺激されています。熱い風呂に入ったとき一瞬鳥肌が立って、なぜか「冷たい!」と感じた経験はありませんか。また、非常に低い温度や高い温度では「...続きを読む

お風呂は寒い?

 秋も深まり、涼しくなってきました。そろそろ、暖房をつけ始めるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。  都市生活研究所が実施したアンケート調査で、「お住まいの中で暖房のある場所」を聞いたところ、9割以上が居間と回答し、以下、寝室、食堂と続いています。これらの部屋は家族が集まって団らんの時を過ごしたり、滞在時間が比較的長いことを考えると、暖房を設置する割合が高くなっているのは当然の結果といえる...続きを読む

子供の個室

 今や日本の住宅では「子供部屋」の存在が一般的になった。住宅情報サービスの調査によれば、1980年以降、子供のいる家庭の8割以上が子供部屋を持つようになっている。複数の子供がそれぞれの個室を与えられるケースも少なくない。一戸建てでも集合住宅でも、住宅を新築する際に重視される項目のトップ3には「部屋数」が含まれており、その主な理由は子供の個室の確保と考えられる。  しかしこのところ、子供に個室が必...続きを読む

生活の彩りの行方

 来客時など、花は、かつて「ハレ」の日に飾られることが多かったが、ここ数年は、「ケ」に飾ることも増えた。その背景には、500円から1000円の低価格帯で売られる花束の存在が大きいと考えられる。つまり、自分や家族が楽しむだけの花、つまり「ケ」のときに飾る花が増えたのだ。フラワーアレンジメントが流行したのも、日常生活で花を楽しみたいという気持ちが高まったからではないだろうか。  しかし、その傾向は現...続きを読む

家生活の充実が求められる時代へ

 近年、ワークライフバランスへの関心が高まっています。目指すのは、仕事だけでなく私生活の満足感を求めることが当たり前になる社会。人生全体の質を高めるために大変重要な考え方です。 この、ワークライフバランスへの社会的関心の高まりの背景には、仕事中心社会の弊害によって少子化が進展していると指摘する声があります。  つまり、仕事以外の生活の価値観を高めることが、少子化対策につながるというもの。加えて、企...続きを読む

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