都市研コラム

お風呂の秋

 10月に入りすっかり秋らしくなった今日この頃。日本の秋は、さわやかで過ごしやすく、実り豊かで紅葉も美しい、とても良い季節ですね。スポーツの秋、芸術の秋、読書の秋、食欲の秋・・・、色々な秋がありますが、皆さんはどんな秋を楽しまれていらっしゃいますか?
 私は「行楽の秋」ということで、先日、島根県と鳥取県に行って参りました。燃えるような宍道湖の夕焼け、雄大な大山、黄金色の田んぼ、とても美しい風景に出会うことができました。もちろん、美味しい土地の物をいただき、「食欲の秋」もしっかり堪能しました。そしてこの地方で忘れてはならないのが温泉です。ゆっくり温まって日頃の疲れがすっかり取れました。


(島根県立美術館前から見た宍道湖の夕焼け)


 ところで、都市生活研究所では今年の夏に「春夏秋冬、それぞれの季節に浴槽のお湯に浸かりたいと思うか?」について調査をしました(図1)。夏は浴槽に「つかりたい」「まあつかりたい」という方は50%以下ですが、秋には85%以上の方が「つかりたい」「まあつかりたい」と思う、という結果が出ました。夏は暑くてシャワーで済ませていた方も多いと思いますが、これからの季節はお湯に浸かって温まりたくなりますよね。


図1.浴槽のお湯に浸かりたいと思いますか?


図1.浴槽のお湯に浸かりたいと思いますか?


 さて、そんな温かいお風呂が恋しくなるこの季節。さらに温まっていただける季節風呂をご紹介したいと思います。都市生活研究所では「季節のお風呂十二ヵ月」の中で、十月のお風呂として「生姜湯」をご紹介しています。「生姜湯」は、体を深部から温め、新陳代謝を促し風邪をひきにくくしてくれるので、寒くなり始めて体調を崩しがちな秋にぴったりなお風呂です。

 こちらのグラフ(図2)は、足浴の後、冷水に1分間入り、その後の皮膚表面温度の変化を比較したものです。「生姜湯」はさら湯に比べ、皮膚温の回復が早いことが分かります。「生姜湯」は体の深部まで温まり、冷えた表面皮膚温を早くもとに戻すことができるためだと考えられます。


図2.皮膚温の変化

図2.皮膚温の変化


「生姜湯」の作り方はとても簡単です。
ひとにぎり分の生姜(約80g)をすりおろし、しぼり汁を入れて入浴するだけ。スライスした生姜を布袋に入れて、揉みながら入浴すると、芳香をより楽しめます。


「生姜湯」


 「生姜湯」を飲んで温まる方が多いと思いますが、お風呂にも「生姜」を入れてぜひ体の外からも温まってみてくださいね。


(注意)
・皮膚の弱い方、乳幼児には刺激が強いので、分量を加減するか、ご使用を避けてください。その他、健康上配慮が必要な方は、あらかじめ医師にご相談の上、ご活用ください。
・浴槽や機器によっては使用できないものがありますので、取扱説明書をよくご確認ください。また、入浴後はその日のうちに掃除してください。そのまま繰り返し使うと、汚れが付着する場合があります。
・残り湯を洗濯に使うと衣類などに色がつく場合がありますので、ご注意ください。


甲野 祥子

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