都市研コラム

「その他」 記事一覧

「縮む社会」では何が起るのでしょう

縮む社会は歪む社会 日本の総人口は今年に入って徐々に減少を始め、このまま減少を続けると予測されています。いよいよ人口減少時代に入り、「縮む社会」となったのです。減少のスピードは2005年をピークに増加期とほぼ対称ですから、10年後の人口は10年前の人口とほぼ同じと考えていいわけです。だとすれば、それ程急激な変化ではないとも考えられますが、問題は人口の年齢別構成の変化にあります。人口減少は人口ピラミ...続きを読む

多機能かシンプルか

近年、家電製品を中心としたモノの多機能化は目ざましいものがあります。新製品はその1つ前の世代の製品と比較して「サイズは小型もしくは同等」かつ「機能が増える」のが当たり前となっています。 それでは人々はこれらのたくさんの機能を実際にすべて使っているのでしょうか?これについては、都市生活研究所が2002年3月に実施した「生活定点観測調査」によると、「家電製品それぞれについてその機能を使いこなせてい...続きを読む

選ばれるブランドになるための2つの「らしさ」

身の回りで普段良く買う、よく利用するものには、多くのブランド(銘柄)がある。たとえば、コンビニでお茶飲料を買う場合を考えてみても、さまざまなブランドものの中から、何を買うかを決めることが出来る。では、このように多くのブランドが提供されている場面では、どのようにブランドを選んでいるのだろうか?もちろん「何となく」ということもあるが、「(1)買っても良いブランドに絞込む → (2)その中から買いたいブ...続きを読む

習い事に求めるもの

 昨秋のコラム「時間を買う」の中で、「人々がモノの豊かさを求める時代から心の豊かさを求める時代になってきた今では、その人にとっていかに価値がある時間を過ごすかが楽しく生きていくための重要なポイントである」と書きました。今回はその価値ある時間の過ごし方の1つとして興味深い傾向が見られている「習い事」について見ていきましょう。  最近、世の中は習い事ブームだと言われていますが、実はこれには全く異なる...続きを読む

「消費シーンの劇場化とマーケティング」

 法政大学経営学部・小川孔輔教授によると、近年の消費傾向の一つの特徴は、自己表現のための消費の増加にあるという。 「従来、特に日本での消費は、各自の好みに照らし合わせて商品の「機能」や「イメージ」を評価し、モノを選ぶというスタイルでした。ただし、近年、自身の好みに加え、商品を使うシーンで人からどう見られるかを強く意識したもの選びが増えています」。 小川教授はこの傾向を「消費シーンの劇場化」と呼ぶ。...続きを読む

山武フレンドリー((株)山武 特例子会社) 知的障害者に特化した戦略

 山武フレンドリーが設立された直接のきっかけは、1996年に行われた山武創立90周年記念行事の一つ「自分が社長だったらどんな事業を興すか」のテーマ募集であった。富田正志さんは「知的障害者のための特例子会社を作る」ことを提案し、5,800件を上回る応募の中から見事に社長賞を受賞、1年間の調査・研究期間を経て経営会議で設立が決まった。 富田さんは山武で知的障害者の雇用を担当した経験があった。そして、そ...続きを読む

「ものを選ぶ際の最後の一押しについて考える」:認知的不協和からの検討

良いものなら選ばれる!?  いかに自社の商品を選んでもらうかという点は、いうまでもなくマーケティングにとって最も重要な課題の一つです。この重要な課題に対して、「自社はどんなものを提供できるのか(シーズ)」に加えて「消費者の望むものは何か(ニーズ)」を検討するのが、マーケティングの第一歩として説明されることが少なくありません。ただし、本当に「消費者の望むものを提供する」だけで選ばれるかというと必ずし...続きを読む

時間を買う

「時間を買う」消費行動の2つのタイプ  「時間を買う」というと皆さんどんな消費行動を思い浮かべられますか?  実は、この消費行動は大きく2つのタイプに分けられます。1つは「時間を作り出す」ための消費であり、もう1つは「時間に価値を付ける」ための消費です。今回は時間を買う消費行動をこれら2つのタイプに分けてその中身を見ていきましょう。 時間を作り出す  これは、ある時間を節約することで、自分が自由...続きを読む

スワンカフェの戦略

 2001年11月に開店した「スワンカフェ&ベーカリー赤坂店」の取締役店長として抜擢された増田秀暁さん。営業戦略のプロとしてのキャリアと、障害者のボランティアに関わってきた30年以上の経験が買われての辞令だった。「60歳でヤマト運輸の定年を迎える時に、本当にラッキーなご褒美だった」と増田さんは語る。  増田さんは、障害者にはフロントヤードで働いてもらいたい、と強く思っていた。障害をもっている人ほど...続きを読む

美しい街並みの創造
―制度化された「景観法」への期待―

ヨーロッパから帰ってがっかり  ヨーロッパ旅行で美しい街並みに感動して帰国し、成田から家に帰る車窓から外を見ている内に、何とも腹立たしい思いをされた経験がありませんか。何故日本のまちはこんなにゴチャゴチャしているのだろうかと。経済などで世界のトップクラスにいる国の街並み景観とは思えない。何とかならないのかという思いは多くの人達が感じていることです。 外国人が賞賛した江戸の街並み  しかし、日本も...続きを読む