都市研コラム

「その他」 記事一覧

消費シーンと消費から得られるものへの着目

「ビールと聞いて思い浮かぶ銘柄はなんですか?」「コーヒーショップと聞いて思い浮かぶチェーンは何ですか?」。マーケティングでは、しばしばこのような質問によって、その人の想起銘柄(ブランド)を把握しようという試みが行われます。それは、まずはお客様の想起する銘柄に入るようにすることがマーケティングのもっとも重要なポイントの一つであるためです。また、この想起に入った他の選択肢は、選択上競合となると考えられ...続きを読む

特例子会社とは何か?

「かんでんエルハート」や「中電ウィング」という会社がある。その名前から、関西電力や中部電力の関係会社であることは、容易に想像がつくであろう。これら2つの会社は共通する目的に基づいて設立された。しかし、「その目的は何か?」という問いに答えることができる人は、それほど多くはいないであろう。  この2社は、「障害者雇用の推進」を目的として設立・認定された「特例子会社」と呼ばれる会社である。ここ数年、特例...続きを読む

コンパクトシティでスローライフを楽しむ

コンパクトシティとは  数年前から、都市計画やまちづくりの専門家の間でコンパクトシティという考え方が話題になっています。近代以降人々は都市に移り住み、都市はどんどん拡大してきました。特に自動車が普及し、人の移動が容易になった現在では都市は郊外に向けて膨張し続けています。これは世界的に共通したことで、大都市だけでなく中小都市にも見られることです。  都市の肥大化は近代の必然ではあったのですが、一方で...続きを読む

『年代別』 旅行スタイルの特徴

 旅行の仕方にはいろいろなスタイルがありますが、その中で「自分が好む旅行スタイル」というのを皆さんお持ちだと思います。  ある人の「好きな旅行スタイル」を構成する要素としては、もちろん「人ぞれぞれの持つ価値観」が大きな割合を占めるでしょうが、実はこれと同じくらい「その人が現在いるライフステージ」の影響が大きいのではないでしょうか。  都市生活研究所が2002年3月に実施した「生活定点観測調査」によ...続きを読む

「もの選びへのこだわり」と「バラエティーシーキング」その2

 先日のコラムではもの選びの切り口として、毎回同じものを選ぶ傾向が強い人を「ロイヤルユーザー」、異なるものを選ぶ傾向が強い人を「バラエティーシーカー」とする見方をご紹介しました。  この「ロイヤルユーザー」と「バラエティーシーカー」の区分に、「こだわり」を関連付けると、より詳細な見方をすることができます。  表のとおり「選択の多様性」に「こだわり」の視点を加えると、横軸のこだわりの度合いに...続きを読む

障害者雇用に対する取り組みを強化する会社が増えつつある

 昨年の9月から10月にかけて、京浜急行電鉄と小田急電鉄が相次いで障害者雇用の促進を目的とする子会社を設立し営業を開始した。この鉄道業界の例に限らず、来るべき法制度の変更と社会的関心の高まりから、障害者雇用に対する取り組みを強化する企業が増えつつある。  障害者雇用促進法では、従業員56人以上の民間企業は従業員総数の1・8%(法定雇用率)を上回る数の障害者を雇用するよう義務付けられている。しかし、...続きを読む

あなたのまちはどんな処?
――データ・マップを見る楽しみ――

 世界に類を見ない巨大な都市圏域を形成している東京大都市圏は、歴史と土地性の異なる数多くの市町村で構成されています。これらの市町村の産業や人口の構成、住宅の形態などの特徴を国勢調査や住宅統計調査等の統計指標をもとに6段階に評価し、地図上に彩色したデータ・マップがあります。ユーマックという都市計画コンサルタントが都市公団と共同開発した「CITIデータ・マップ」がそれで、保育所や高齢者施設の整備状況と...続きを読む

「もの選びへのこだわり」と「バラエティーシーキング」その1

 近年、ものを選ぶ際の「こだわり」や「多様化」が指摘されることが増えてきています。本研究所で定期的に行なっている『生活定点観測調査』の結果でも、もの選びに関連するいくつかの設問で、こだわりの高まりを見ることが出来ます。  これらもの選びへのこだわりに関連し、最近、「バラエティーシーキング(多様性探索行動)」という言葉が話題になることが増えてきました。「バラエティーシーキング」自体は、新しい言葉で...続きを読む

新たな余暇スタイルとITとの意外な関係

 パソコンやインターネットなどのIT(情報技術)を取り入れた生活はここ数年で若い人々を中心として急速に浸透し、ITが与えてくれる魅力的なコンテンツを楽しむことはもはや一般的な余暇スタイルとなってきています。一方で、ITを最も生活に取り込んでいるであろう若い人々の間には、これとは全く違った余暇スタイルも生まれてきています。ところが、そんな一見全くITとは無関係に思える新たな余暇スタイルも実はITと密...続きを読む

手軽なコンバージョンで活気のあるまちに変身
――福岡市天神地区での最近の動き

 間もなく人口減少社会を迎える日本では、あちこちで今までとは違った状況が生まれつつあります。住宅、店舗、オフィスなどで空家が目に付くのもその一つです。そこで、余った床を他の用途に転用する「コンバージョン」が新たなビジネス・ステージとして注目されてきました。ここでは、福岡市の天神周辺で住宅やアパートが建替えられずにレストランやブティックに転用され、若者が集まる活気あるまちが出来上がった事例を紹介しま...続きを読む