都市研コラム

お正月はやっぱり家族で

 今年もハロウィンが終わりましたね。お店や駅前の飾り付けがあっという間にハロウィンからクリスマスの色合いに変わったのを見て、もう年末年始までまっしぐらだなと感じています。
 さて、この時期になると頭を過るのが帰省です。一年に一回、親だけでなく地元の友人に会うことを楽しみに帰省しています。ママになった友人が増えたこの頃は、友人の子供に会うのも楽しみの一つになっています。
 ここ数年、このように夫婦どちらかの親世帯の近くに住む「近居」が増えていると言われています。内閣府の調べでは2007年、親世帯宅まで一時間以内の距離に住んでいる人は全体の7割弱でした(平成19年版 国民生活白書)。
都市生活研究所でもこの「近居」に着目し、2013年に調査を実施。近居する世帯の実態と意識を探りました。その結果の一部をご紹介します。都市生活レポート『「近居」という住まい方~親世帯と子世帯の交流実態・意識~』


 図1は近居(交流する相手世帯と「近くに住んでいる」と意識している人)、遠居(交流する相手世帯と「近くに住んでいる」と意識していない人)、それぞれで親世帯と子世帯が行っている交流の内容です。電話やメール、一緒に食事をするなどの交流を行う世帯の割合はどちらの世帯もそれほど変わりませんが、育児支援は近居と遠居で大きく差が出ています。近くに住んでいるので、比較的親世帯の協力を得やすいのですね。


図1.親世帯と子世帯の交流内容


 育児支援の他に、「お祝いする」「出かける(外食のみの場合を除く)」も近居と遠居で差が見られました。「お祝いする」は近居で5割を超えています。どんなお祝いをしているのでしょうか?細かく見てみましょう(図2)。


図2.親世帯と子世帯で行うお祝い内容


 近居の方が、当然お祝いしやすいと思いますが、近居と同じくらい遠居の方もお祝いしているものは「孫の誕生日」です。また、「七五三」では逆に近居よりも遠居の方が高い結果となりました。「親世帯妻の誕生日」「親世帯夫の誕生日」と比べると、孫の存在は、親世帯と子世帯を結びつける強い影響があるようです。そして、「お正月」はやはり帰省しやすい状況でもあるので、近居も遠居も高い割合でお祝いしています。年末年始は、友人たちとわいわいするのもよいですが、家族でのんびりしたいと考える人も多いのではないでしょうか。子世帯の子供、孫としては、一緒にお祝いをする親族が増えるとお年玉も増えるので、とても喜ばしいことでしょう。


 私はまだお年玉をもらえる立場ですが、いつ逆の立場になるかドキドキしています。今年のところはこたつでミカンをつまみつつ、来年米寿を迎える祖父のお祝いについて、家族皆でゆっくり話し合いたいと思います。


林 真美

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