食べることを媒介とした、子育て中の女性たちの集まりは、子育てを助け合う精神的な支えになっていると考える。地域の女性同士の交流の一形態として、家で友人と行なう「共食」の実態を明らかにし、子育て期を楽しく過ごせるよう、上手に「共食」を行なうコツなどを提案する。調査では、 乳児から小学生までの子供を育てている30代の既婚女性1000人(有効回答738人)を対象に、彼らの食生活と人間関係に着目し、子育て中の女性同士の「共食」の実態とその効用を明らかにした。対象者は、専業主婦が多いが、就業者も含まれる。「共食」とは、本来、限りある食物を分かち合う、人類に共通した食文化的行為で、家族は基本的共食集団である。本研究で取り上げる女性同士の「共食」とは、近所の友達を家に呼んで一緒に食事をすること。カジュアルな集まりのことで、ホームパーティーと呼ぶような改まったものではない。より日常的なものである。