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「住まいと暮らし」 記事一覧

生活者のこだわりとは? ~こだわり層に関する調査より~ 2

 前回のコラムでは、生活者にとってのこだわりとは必ずしも「モノ」ではなく、手間や時間をかける行為や、これらの行為を充実させる空間であることをご紹介いたしました。今回は、手間や時間をかける行為や空間について、みてみたいと思います。  生活者の約半数がこだわっているモノやコトがあると回答していますが、こだわりを実現している場所については約8割もの人が住まいの中で実現しており、こだわりの実現に関して...続きを読む

キッズデザイン賞にみるコミュニケーションの重要性
~第1回から第3回キッズデザイン賞の受賞作品を振り返ってみて~

 キッズデザイン協議会は、『子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン』、『子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン』、『子どもたちを産み育てやすいデザイン』の3つの理念に基づいて活動し、今年で発足から3年が経過しました。  協議会の事業の3つの大きな柱の一つである顕彰事業、その第3回キッズデザイン賞受賞作品182点が決定し、7月1日に発表されました。キッズデザイン賞とは、われわれの身の回りにある製品...続きを読む

「湿度が下がって、かつ健康にもよい」と感じられる夏の空調

 関東でも先日梅雨入りが発表され、じめじめした日が続いている。5年目を迎えるクールビズも定着しつつあり、「キュウリビズ」(注)など、クールビズをもじった取り組みも行なわれている。 (注)クールビズをヒントに、体を冷やす効果のあるキュウリの消費拡大を促すため、全農福島県本部が考案した造語。 涼み方は人それぞれであるが、実際にエアコンを使用している人は多い。生活者はエアコンをどのように評価しているのだ...続きを読む

夫婦別室就寝調査より~その5  別室就寝の意味と今後の希望

 夫婦別室就寝についての調査結果を、都市研コラムその1(2008年1月7日)・その2(2008年6月30日)・その3(2008年10月27日)・その4(2009年2月23日)でご紹介してきました。今回は別室就寝の意味と今後の希望についてお伝えしたいと思います。 〔都市生活研究所で2007年に実施した「寝室に関する調査」によると、年齢が上がるにつれて「夫婦は別の寝室で寝ている」人が多くなり、50代で...続きを読む

ムードが支配する生活者の気持ち・ニーズ

 3丁目の夕日の大ヒットにみられるように、古きよき時代に憧れを持つ人は多い。多くの人のハートをつかむのは、その時代に生きる人々のもつ温かさである。家族の交流、近所の付き合いなど、人と人との「心温まる交流」に人々は憧れをもつようだ。 その背景には、離婚率の増加、受験、親らしさの喪失など、現代の家族の崩壊の姿をあげる専門家は多い。  実際に家族は崩壊しているのだろうか。 2008年に行った生活定点観測...続きを読む

生活者のこだわりとは? ~こだわり層に関する調査より~

 こだわっているものやこだわっていることはあるでしょうか。  都市生活研究所の調査によると、生活者の約半数が日々の生活の中でこだわっているものやこだわっていることがあるようです。  こだわっているものやこだわっていることは様々だと思いますが、そもそも「こだわっている」とはどのようなことなのでしょうか。  「こだわる」という言葉は数多くの分野でいろいろな意味合いで使われているようですが、生活者が...続きを読む

子どもとのコミュニケーション

 もうすぐ4月になり、学生は新学期が始まる。受験を終えてほっとしているご家庭も多いと思われるが、中学受験期の子どものいる家庭では、子どもに対して何を気をつけているのだろうか。  都市生活研究所が2009年2月に実施した調査によると、中学受験期のお子様を持つ母親がお子様のために気をつけていることは、「うがい・手洗いをさせている」「栄養バランスに気をつけている」などの体調管理のほか、「子どもとできる...続きを読む

夫婦別室就寝調査より~その4  寝室の使われ方は?

 夫婦別室就寝についての調査結果を、都市研コラムその1(2008年1月7日)・その2(2008年6月30日)・その3(2008年10月27日)でご紹介してきましたが、今回は寝室の使われ方について、別室の方と同室の方では違いがあることをお伝えしたいと思います。 〔都市生活研究所で2007年に実施した「寝室に関する調査」によると、年齢が上がるにつれて「夫婦は別の寝室で寝ている」人が多くなり、50代で約...続きを読む

第2回キッズデザイン賞に見る住環境のトレンド~キッズデザインはユニバーサルデザインの究極のかたち~

 この20年間で、住まいで団らんしている場所の床材は「じゅうたん・畳」から「フローリング」へ完全に主役が交代した。2008年に実施した生活定点観測調査(3年に1回質問紙郵送法で実施、回収数3112、有効回答率73.5%、質問数約500問)によれば、今や3分の2がフローリングであり、1990年の3倍以上となっている。  小さな子どもは家族の中で最も床に近い空間で暮らしている。第2回キッズデザイン...続きを読む

情報の伝え方の大切さ ~ 洗濯物の室内干しに見る効果

 都市生活研究所では、生活における様々な調査を行ない情報の提供や提言を行なっていますが、情報の提供には内容だけでなく、その伝え方についても配慮が必要だと考えています。2005年に都市生活研究所で行った「洗濯物の室内干しと乾燥機の使用意識」調査では、情報の伝え方によって、その後の意識への作用差が生じることが判明しています。  この調査は、洗濯物の室内干し意識と乾燥機の使用意向について、浴室乾燥機...続きを読む

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